マグニチュードは、震源の「エネルギーの大きさ」
震源の規模、すなわち地震の波を出す源の大きさを表す指標を「マグニチュード」といいます。「マグニチュード」(M)は震源域から放出される地震の波のエネルギーに関連した量で、Mが1ランク上がると地震波のエネルギーは32倍、2ランク上がると32×32で1024倍にもなります。計算方法などの違いでいろいろなマグニチュードがあり、日本では日本の地質構造などを調査し、日本に合ったマグニチュード(Mj)を発表しています。
震度は、「揺れの程度」。場所によって変わります
地震による、ある地点での揺れの程度を表す指標を「震度」といいます。地震の規模が大きくても、震源から遠ざかれば震度は小さくなり、たとえ規模は小さくても震源に近ければ震度は大きくなります。また、地盤の状態によっても「震度」は違ってきます。「震度」は、気象庁が揺れの程度に応じた「震度階」で発表します。
平成8年より震度階の決め方が変わりました
震度は従来、気象庁の職員が地震の体感や被害状況、地変の程度から決めていました。しかし、兵庫県南部地震が当時最大の6と発表され、その後一部が7と新たに認定されたことが救援活動の立ち後れにつながったのではと指摘されました。そのため、気象庁は震度階を計測震度計の記録から自動的に得られるように改正しました。さらに、範囲が広すぎると言われていた震度5と6を弱と強の2段階にそれぞれ分けて、10階級としました。
人は揺れを感じない。
屋内で静かにしている人の中にはわずかに揺れを感じる人がいる。
屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じる。電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。
屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。棚にある食器類が音を立てることがある。
ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。
大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。棚にある食器類、書類の本が落ちることがある。
物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。固定していない家具が倒れることがある。
立っていることが困難になる。耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり建物が傾いたりすることがある。また、倒れるものもある。
立っておられず、はわないと動けない。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなり、耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものが多くなる。
揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなる。
なるほど、マグニチュードと震度の違いがわかったよ。